兵庫県下の約140書店の団体です。各種イベントやフェア、そして良書の発掘や販売などを行っております。
絵本ワールド 2023 in ひょうご
を開催します!
日時:2023年10月1日(日)10:00~16:00
場所:西宮市民会館(阪神西宮駅「市役所口」改札北へ徒歩1分、JR西宮駅から西徒歩約10分)西宮市六湛寺町10番11号
追加の情報は下記SNSでご覧ください!
https://www.instagram.com/ehonworld_hyogo
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中高校生向けの読書推進活動
どっぷりつかるなら読書がいいね!
昨年に引き続き進めています。
昨今問題になっている、兵庫県の中高生のネット依存やそれに伴うトラブルの防止を回避してもらうべく、また、子どもたちに読書の楽しみを再認識していただき、読書に親しんでいただけるように、兵庫県書店商業組合主催で2023年度の活動を令和5年4月から開始しました。なお、この活動には兵庫県さま、兵庫県教育委員会さまの後援をいただいております。
24冊の推薦図書の推薦文を紹介します。まずは現役中高生による選書からです。
『僕は上手にしゃべれない』(椎野直弥著、ポプラ社)
発言、発表、会話、プレゼン・・・「上手にしゃべりたい」という気持ちは、誰だって持っています。しかし、「吃音」というハンディキャップを生まれつき負った人にとって、「しゃべる」ということは想像を絶するほど切実な問題です。この物語は、そんな吃音に悩まされる主人公が放送部に入って吃音を克服していくお話。「しゃべる」という行為は人と人との距離を埋める力がありますが、本当はそれ以上に両者が歩み寄ろうと思う気持ちが大切だと改めて気づかされます。
『世界は「 」で満ちている』(櫻いいよ著、PHP研究所)
ほんとうにグサッと刺さりました。小学5年生でこの本に出合った衝撃は今でも忘れることができません。以来、一人でも多くの人に読んで欲しくて、この本をおススメし続けています。主人公は中学一年生の「由加」。家族や友人に恵まれた幸せな日常生活を送る彼女に「孤立」という現実が突き付けられます。背伸びしてこの本を手に取った私も、「由加」と同じ年齢になり、たくさんの現実に向き合うようになりました。読めば世界が一八〇度変わり、人への接し方や価値観が変わるこの一冊をこれからもおススメし続けます。
『おいしくて泣くとき』(森沢明夫著、角川春樹事務所ハルキ文庫)
ごはんをしっかり食べさせてもらえない子どもたちがごはんを無料で提供してもらえる場所があります。物語の中だけの話ではありません。実際に日本各地に数千もの「子ども食堂」があるそうです。この物語はそんな「子ども食堂」という場所を舞台に、家族や仲間を思う人の優しさがあたたかく重なり合うお話です。私は家族や友達のふれあいを描いた作品が大好きです。そんな私が今まで読んだ本の中で最も心を掴まれた一冊。この本を読んで泣ける私はほんとうに幸せなのだと思います。
『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』(山本健人著、ダイヤモンド社)
この本を読めば、僕たち人類の持つすばらしい身体の力に魅了されない人はいないでしょう。他の生き物にはできないことが僕たちの身体でできるということ、その精巧なつくりの美しさに感動を覚えることは間違いありません。
人間を襲う病気もまたすばらしく良いものです。病気が起きることによって「ひと」は抗体というものを作り、そしてその抗体を作る薬を開発した「ひと」もいるのですから。この本はそうした「ひと」のすばらしさに出合える本なのです。
『変な絵』(雨穴著、双葉社)
この本はスケッチミステリーという名の通り、見れば見るほど何かがおかしい九枚の絵を中心に、ストーリーが展開します。一見何の関係もなさそうな絵と作中で起きる事件には、不可解な点がいくつもあり・・・震える戦で描かれた山並みの絵、消えた少年が描いた灰色に塗りつぶされたマンションの絵など、全ての事件が一つにつながります。「変な」絵が、「変ではない」絵になる瞬間をぜひ体感してください。
『世界から猫が消えたなら』(川村元気著、マガジンハウス、小学館文庫)
脳腫瘍ステージ4という診断を下され、死に直面した主人公「僕」のもとに現れた「僕」そっくりの悪魔。「僕」は自分の寿命を一日ずつ延ばしてもらうため、ある取引に応じます。
何気ない日常生活の中で、私たちは「これは何のためにあるんだろう」と思いわれるようなたくさんのモノに囲まれています。この本を読めば、モノにつながるひとの愛に気付かされ、モノの存在意義を考えるのが楽しくなることでしょう。
『手紙屋 僕の就職活動を変えた十通の手紙』(喜多川泰著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
この物語の主人公「和花」は、今の自分と将来の自分に多くの不安を抱える高校二年生。部活動、友達、進路に悩む彼女の姿に、私は自分自身の姿を重ねて読みました。すると、兄に紹介された「手紙屋」とのやりとりを通して、「和花」が少しずつ変化を遂げていくように、私の考えにも少しずつ変化が生まれてきたのです。
読み終わる頃には勉強の概念も大きく覆される一冊。勉強が好きな人はもっと好きに、そうでない人だってきっと教科書を開いてみようという気持ちになるはずです。私もちょっぴり勉強が好きになりました。
『いい人にだけいい人でいればいい』(キムジェシク著、藤田麗子訳、扶桑社)
愛されようと頑張らないで。それが自分を傷つける。苦労して手を取り合ったとしても、どちらかが手を離せば簡単に終わるのが人と人との関係だ。難しいからこそ軽く、大切なぶんだけ脆く崩れやすい。だから、みんなに好かれようとするのではなく、好かれたい人にたっぷり好かれるよう。――韓国最大級の恋愛コミュニティを運営する著者が贈る恋愛・仕事・人間関係に疲れた人へのメッセージ。自分に合わせてラクに生きようと思えるこの本は、幸せになりたいと強く願う私にぴったりと寄り添ってくれる一冊です。
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』(川上和人著、新潮文庫)
地球上に生きる同じ動物であるにも関わらず、その中でも背骨を持つ脊椎動物であるにも関わらず、哺乳類に生まれた僕は隣に暮らす鳥類のことをほとんど知らない。
この本は鳥類学者である作者が、シャイな上、総数も少ない鳥類学者たちの代わりに鳥類学や調査中の出来事をユーモアたっぷりに描いたエッセイである。だからこの本を読めば近くて遠い鳥類の仲間たちをぐっと身近に引き寄せることができるのだ。僕はこの本を読んで、同じ作者による『鳥類学者、無謀にも恐竜を語る』にも手を伸ばし、なんと恐竜ともお近付きになることができた。
『六人の嘘つきな大学生』(浅倉秋成著、KADOKAWA)
社会は「嘘」で溢れている」。大人も子どもも「嘘つき」だ。――大手企業の最終選考に残った六人の大学生が繰り広げる巧妙な心理戦に、僕の心拍数は上がりっぱなしだった。
多くの情報が交錯する現代社会には、あちらこちらに「嘘」が潜み、その「嘘」をまた「嘘」で塗り固めて、一体どれが「嘘」だったかも分からないほど。結局、「嘘」って何だろう?目に見えない「嘘」に翻弄され、目の前のひとを大切にできなくさせる「嘘」をつくことに恐怖心さえ抱かされる、これは「ホント」だ。
女子中学生だからこそ持っている感性、しなやかな発想、自由すぎる着眼点。大人には真似できない「自由研究」が、未来を変える大発見に繋がるかもしれません。何かに行き詰まった時に読みたい一冊です。
『西由比ケ浜駅の神様』(村瀬健著、メディアワークス文庫)
「あなたは亡くなった人にもう一度だけ会えるとしたら、何を伝えますか?」始まりの1ページに綴られたこの文章。あなたはここから何を想像しますか。
鎌倉で一台の快速電車が脱線したあの日から2カ月。事故現場の最寄り駅のホームである噂が。過去に戻って事故当日の電車に乗ることができる、と。
婚約者を亡くした女性、父親を亡くした息子。そして、片思いの女性を亡くした中学生と事故を引き起こしてしまった運転手の妻。この四人を中心に物語が進みます。愛する人に再会した彼らがとった行動とは。きっと読み終わったら涙する。そんな一作となっています。ぜひ読んでみてください。
『告白』(湊かなえ著、双葉文庫)
あなたは自分をどんな人だと思いますか?優しくて思いやりのある人? 本当にそうでしょうか。本当の自分はもっと恐ろしく正体不明なのです。しかし、それは体の奥深くにしまってあるため普段は見られません。
本当の自分を知りたいなら読んでみて下さい。この本は殺人という出来事を通して登場人物達の本当の自分を見せてくれます。自分の犯した罪に潰されていく少年B、母に愛される為に全てを壊そうとした少年A。私はこの人達が恨み、絶望し、表も裏も粉々に砕かれていく様を面白いと思いました。その感情を持ったのは本当の私でした。
さあ、あなたもこの本を手に取って、開いてみてください。本当のあなたはどんな顔をしているでしょうか?
『思い出が消えないうちに』(川口俊和著、サンマーク出版)
-もし、明日、世界が終るとしたら?
そんな難しい問いとともにおくられるこの本に描かれているのは、どこにあってもおかしくないような普通の喫茶店の日常。 ただひとつ、この喫茶店に過去に戻ることができるという不思議な席があることを除いては。
『コーヒーが冷めないうちに』シリーズの人々の想いが織りなす、心の支えになるような、自分なりの生き方を見つけられるような、また一日頑張ろうと思えるような、そんな心温まる物語。
コーヒーと一緒に、いかがですか?
『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ著、文春文庫)
そして、バトンは渡された。 私が十回以上も読んだこの本を紹介します。
この本の主人公は優子という女の子です。 優子は母が二人に父が三人、普通ではない家庭環境の中でその名の通り優しい子に成長していきます。 優子の最後の父親である森宮さんは少し変わっていますが、読み進めば、あなたも森宮さんのことがきっと大好きになっていくでしょう。 優子の今までの親である五人との思い出は涙なしでは読むことができません。 私は特にみんなが愛し合っているのに離れなければいけない時が一番切なかったです。
あたたかく儚い家族の物語も高校生ならではの難しい友情関係もまるでそこに登場人物がいるかのようにするすると読むことができます。 みなさんもぜひ読んでみてはどうでしょうか。
『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』(ピーター・ディアマンディス、スティーブン・コトラー著、 ニューズピックス)
皆さん、未来に興味はお持ちでしょうか。 進化していくテクノロジーを目の当たりにしている昨今、未来は無限の可能性と創造性を秘めています。 そんな未来の新世界へのビジョンを浮かべる旅に出ませんか。 そんなクリエイティブな本をこれから紹介します。
今、当たり前となったスマートフォン、パソコン、勝手に家に届く配達サービス、一昔前に想像できたでしょうか。 誰も考えてすらいなかったはずです。 しかし、実現している。 この本は、一つの我々の未来を指し示し、今後実現するであろう未来とそれに対する見解を様々な観点から語ってくれます。 新しいものに興味のある方は是非とも読んでいただきたいと思います。 皆さんも時代の「加速」を感じ、この本と共に未来を創造していきましょう。
『最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常』(二宮敦人著、新潮文庫)
「そこに、まったく別世界に生きる人の気配を感じたのだ。」
「東京藝大」を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。では、実際にどんなところか知っている人はどれ程いるだろう。
本を読んでいると、私が藝大生の世界に没入していくのが分かる。それはとても興味深い世界を著者が描いているからだろう。
天才たちの生態。到底自分が入っていけるとは思えない、まさにカオスな世界について書かれている。ノンフィクション作品なのだが、まるで物語のようだ。自分の知らない世界を覗きたい人には打って付けの本だ。
ストーリーも、会話文が主なので読みやすく、本が苦手な人でも気軽に読める。この本は様々な年代の人を、驚き笑わせることだろう。
次は、小説紹介クリエイターのけんごさんの推薦図書です。
『カラフル』(森絵都著、文春文庫)
この小説を中高生のうちに読めていたら… といつも後悔しています。 だからこそ、現代を生きる中高生の方には必ず読んでもらいたい一冊です。 この作品は大切な思春期の時期に読むべきだと思います。 自分と向き合うって言葉にするのは簡単ですが、行動に移すのは難しいですよね。 自分を理解するって、他人を理解することと同じくらい難しいのかもしれません。『カラフル』は読んでいる自分を俯瞰して考えさせてくれる小説だと思います。 特に人間関係で悩みがある人には刺さる内容なのではないでしょうか。 著者の森絵都さんの文章も丁寧で読みやすく、さらっと気軽に読めるはずなので、ぜひお手に取ってみてください。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛著、スターツ出版文庫)
あなたが愛した人が特攻隊員だったら——。 この小説は現代を生きる主人公の女子中学生が、あることをきっかけに戦時中の日本へと迷い込んでしまうところから始まります。 同じ日本といえど、異国のように思えるような未知の場所で、少女を救ってくれたのが特攻隊員の青年で…… というお話です。 恋愛小説がお好きな方には、間違いなくおすすめできます。今回は中高生の方に向けた選書なので、尚更です。なにせ、中高生の方が多い僕のSNSでも圧倒的な支持を得ている作品だから 選書させていただくことが決まったとき、真っ先に思い浮かんだのがこの作品でした。 感涙必至の結末を、ぜひ。
『死にたがりの君に贈る物語』(綾崎隼著、ポプラ社)
2021年に刊行された文芸作品の中で、個人的ベスト小説です。 もしあなたに大切な譲れない何かがあるならば、きっと心に響くような作品だと思います。 推しがいる人にもおすすめです。 物語はある少女の自殺未遂から始まります。 原因は、大好きな小説家の訃報を知ってしまったから。 その小説家が描く物語の続きを読めないのなら、もう生きている意味はない——。少女は生きがいとも言える推し的存在を亡くしてしまったも同然なんですね。 ここから物語は…… っと続きを説明したいところなのですが、これ以上は実際に読んでほしいと思います。最後に一つ注意点を。この作品は「あとがき」から読まないでください。必ず最後に読んでほしいです。
『時生』 (東野圭吾著、講談社文庫)
僕が一番大好きな小説家である東野圭吾さんの作品です。 物語を読むとわかる、最後の一行の素晴らしさ! この最後の一行を読むために、この長い物語があったんだと言っても過言ではないほど、秀逸な文章だと思います。 なぜこの小説を中高生の方に読んでほしいかというと、未来の自分のために、今を大切にしてほしいからです。 未来の自分の幸福、未来の自分の不幸、未来の自分の運命——これら全てを作り出すのは、今の自分。 今の自分が頑張れば、未来の自分が救われる。 そんなことをこの小説から学びました。中高生は可能性しかありません。なんでもできます。何者にでもなれます。ただそれには、努力が必要です。この小説を読むと、きっと頑張ろうと思えますよ。
『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐに勉強したくなる究極の勉強法』(パク・ソンヒョク著、ダイヤモンド社)
僕はSNSで小説ばかりを紹介していますが、ここで一つ、中高生の方にこそ読んでいただきたい実用書を紹介させてください。 注意点があるのですが、この本を読むと勉強中毒になってしまう恐れがあります。 あなたは勉強が好きでしょうか? もし嫌いなら、この本を読んでください。 読み終わった瞬間、教科書を開きたくなるでしょう。 もし勉強が好きなら、この本を読んでください。 今以上に勉強のモチベーションが上がって、さらに成績が伸びていくでしょう。 超実践的かつ、勉強に対しての「考え方」が具体的に書かれた実用書です。 …… 僕も中高生のうちに読んでおきたかったなぁ。
最後は兵庫県書店商業組合の選書です。
『SHO-TIME大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』(ジェフ・フレッチャー著、タカ大丸訳、徳間書店)
大谷翔平(23才)は、2017年12月に渡米し、メジャーリーグ「エンジェルス」に入団、2018年のシーズンは二刀流でデビューし、投手としては4勝2敗、投球回数は51回3分の2。打者としては326打数で、打率0.285,ホームラン22本でアメリカンリーグ新人王に選ばれました。
しかし、右肘の内側側副靱帯を痛め、2018年10月にトミー・ジョン手術、2019年9月には左足の膝の手術も行いました。2020年は手術後の回復と調整に終始しました。
2021年はオールスターに選出されるほど、二刀流が花開き、投手としては23試合に出場し、9勝2敗、防御率3.18。打者としては、158試合に出場し、打率0.257、ホームラン46本、打点100の成績で、ア・リーグのMVPに選ばれました。
この本は、大谷翔平がメジャー120年の歴史を変えた二刀流の4年間の軌跡がしっかりレポートされています。是非ご一読ください。
『漫画君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著、羽賀翔一漫画、マガジンハウス)
2年前にお父さんを亡くした15歳の少年コペル君、本名本田潤一君はある時、良く家に遊びに来る母の弟である叔父さんから一冊のノートを渡される。叔父さんと始まった文通の様なノートのやりとり、コペル君が叔父さんや友人と話したり、考えたことなどを記しておくと、それに対する叔父さんからのアドバイスやメッセージが返ってくる。天文学、化学、物理学、経済学、ナポレオンなどの英雄譚など、叔父さんとのやりとりを通してコペル君は社会の様々な耕造や関係性を学んでいく。相談するといつも自分の中に答はあると教えてくれる叔父さんは、きっと君たちにも寄り添い、優しく導いてくれますよ。
今年、ジブリ映画で宮崎駿が同名の映画を公開することになりました。しかし、本書の内容を映画化するわけではないそうで、発想の起点がこの著書だそうです。原作は80年も前になりますが長きにわたって読み継がれています。興味のある方はそちらもご一読下さい。
『雲を紡ぐ』(伊吹有喜著、文春文庫)
高校2年生になって1か月間不登校状態の山崎美緒は学校の人間関係だけでなく、仕事に逃げて娘を放任の父、学校に行かせたい教師の母、そして、過干渉の母方の祖母との軋轢も抱え、自分の誕生時に贈られた赤いショールを作ってくれた父方の祖父の元、岩手県盛岡へ一人で出かけました。このショールこそが祖父の会社である山崎工藝社で祖母の作品でした。祖父の手助けもあって、羊毛を糸にして染色し布にしていく工程の見習いをし始めました。自分自身の色に染めることは学校では教わらない自分の道を歩むことにもなります。生きることに自信のかけらもなかった美緒は少しずつ前を向いていきます。
人間中心の都会の暮らしではなく、自然と触れ合い、そして、一緒にモノづくりをする仲間の一員になることは心にゆとりを生むかもしれません。他人が設定したルートを無理に進まずとも、自分の進みたい道を進むことを見守ってあげることが大切ですね。